2016年7月11日月曜日

親知らず(埋伏知歯)4本同時に抜歯の体験談④ 手術当日の様子

いよいよ入院当日。
ここから、入院中の様子について書いていこうと思います。


【1日目】
入院は14:00から。
日曜日なので受け付けでなく、病室がある階のナースステーションに直接行くことになっている。
持ち物は入院セットの他に、入院申込書、診察券、印鑑、保険証が必要とのこと。
部屋に着くと荷物を整理し、パジャマに着替える。
その日からしばらくはお風呂に入れないので、家を出る前に入っておいたほうが良い。
入院診療計画書をもらい、手術の説明を改めて受ける。
その日の21時から食事禁止、24時から飲み物も禁止となるらしい。
手術後はしばらく食べにくくなることも考え、購買でケーキを買う。
夕食は18時に普通の病院食。
22時に電気が消えて就寝。


【2日目】
朝は6時に電気がつく。
看護師さんが来て、体温を測り、昨日のトイレの回数を聞かれる。
手術前の飲食禁止のため、朝食・昼食はなし。
14時頃から手術なので、しっかり歯磨きをして口の中を清潔にしておく。
持ってきてもらった手術着に着替え、血栓予防のストッキングを履く。
看護師が迎えに来て、手術室へ歩いて向かう。
手術室の前と中に入ってから、名前を確認。
手術室の中は、リラックスさせるためかクラッシックのBGMが静かに流れていた。
手術用の台(椅子)に座る。
右手の人差し指に脈を測る装置を付け、左腕に点滴用の針を刺す。
血圧も測り、酸素マスクを着ける。
その後、点滴用の針から麻酔を注入。
5秒数えたところまでは覚えているが、すうっと視界が暗くなり、眠ってしまった。


看護師に起こされ、目が覚める。
「あれ?あ、そうか、手術したんだった。」という感じ。
時間はほとんど経っていないように感じ、手術が終わったのが信じられないような気持ち。
口の中は止血のため、ガーゼを噛まされているが、
麻酔が効いているせいか痛みは全くない。
気分は悪くないか確認され、ストレッチャーで病室に移動。
しばらくは抗菌剤の点滴があるとのこと。
熱を測ってもらうと、37.5℃で微熱。
しばらくして口の中のガーゼを取ってもらい、傷跡を確認してもらう。
「大丈夫ですよ。」とのこと。
しばらくは血が出るので、飲み込むのが嫌だったらはき出すように言われ、トレーをもらう。
つばも出るが、血と混ざって飲み込むのが嫌なので、
ある程度口に溜まったら吐き出すことの繰り返し。
すぐにトレーはいっぱいに。
ビニール袋をもらうことにした。


手術後一回目のトイレは家族か看護師に付き添ってもらうよう言われる。
(全身麻酔後なので、ふらついたり、気分が悪くなったりする恐れがあるため。)
付き添いで来てくれていた家族とは、しゃべりにくくはあるが
しゃべれないことはない状態なので、少し会話する。
筆談するほどではない。
しかし、家族が帰ると気が抜けたせいか、疲れが出たせいか、少し気分が悪くなる。
船酔いしたような、頭がふらふらする感じ。
家族との会話中、頷いて頭を振ることが多かったからかも?
それからしばらく、目をつむって休む。
相変わらず血とつばは出続けるが、途中から血とつばを分ける方法に気づく。
口の中で歯を噛みしめた状態にすると、血は歯の外側、両頬の部分に溜まる。
一方、唾は歯の内側、舌のある部分に溜まる。
頬のに溜まった血はそのままにするようにして飲み込むと、見事つばだけが飲み込める。
この方法に気づいてからは、血を吐き出す回数が減り、ずっと楽になった。
ちなみに手術の予定時間は1時間半くらいとなっていたが、1時間ほどで終わったらしい。
1本の歯を抜くのに約15分の計算。
切開したり、骨削ったりしたはずなのに、これだけ早いのは、やはり流石!!


手術後のトイレも、点滴のカートを引っ張ってだが、ふらつくこともなく無事に行けた。
痛みは少しちくちくした感じで出てきたが、我慢できる範囲。
ただ、気分転換にと思って談話室まで歩くが、
病室まで帰る途中に口の中に血がたくさん出てきた。
部屋に帰って袋に吐き出すが、左下の縫い合わせた部分から血のかたまり
(ゼリーのような状態で、血餅とかいうらしい)が出かかって、ひっかかっている。
痛みも少し強くなったが、しばらくして血のかたまりがズルンと出てきて吐き出すと、
痛みが和らいだ。
看護師さんに見てもらうと、傷口は問題ないよう。
血のかたまりは無理に出さない方がいいらしい。
かさぶたのような役割をして、傷口が治るのを助けるそうなので。
どうやら考えるに、


歩く→血行が良くなる→傷口からたくさん血が出る→血餅が取れて、縫い合わせた部分の
中で血が溜まる(痛い)→縫い合わせた隙間から血餅が出る→痛みが和らぐ


という感じがする。
血栓予防のため、動けるならできるだけ動いた方がいいと言われたのに、困ったなあ…。
まあ、ほどほどにということかな。
頬が少しずつ腫れてきたので、氷をもらって頬に当てる。
ちくちくした痛みが軽いずきずきになってきたが、まだまだ我慢できる程度。


そんなことをしている間にあっという間に夕食の時間に。
…ついにきたか!!
果たして食べられるのだろうか?


メニューは
・ おかゆの上澄み
・ 味噌汁の上澄み
・ おかゆにかける塩


まず、おそるおそるお茶をすこーし飲んでみる。
…飲めなくはない。
次にスプーンで少しおかゆを入れてみる。
口を大きく開けるのも怖いので、口の先からちょっとずつ流し込む感じ。
…うん、どうにかいけそう。
味噌汁も特に染みることもない。
ただ、食べ進めるうちにだんだんと血が滲んできたのか、
おかゆを食べるときに少し血の味がするように。
それをごまかすために、塩で味をつけて食べる。
朝・昼と食べていないのでお腹は空いているけど、とりあえず終了。
時間はかかったけど、完食できた。
意外と食べられることに安心し、何だか達成感。


うがいは軽くだけと言われているので、軽く口をゆすぐ。
ぶくぶくするのは怖いので、水を含んで上を向いたり、首を左右に傾けたり。
寝る前に、看護師さんが痛み止めを飲むか聞いてくれたので、もらって飲む。


消灯後、何度か血が出るのが気になって吐き出したけれど、疲れていることもあって
眠ることができた。


…つづく。↓
親知らず(埋伏知歯)4本同時に抜歯の体験談⑤ 手術後の様子















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