今回の入院・手術を終えて、いくつか感じたことをまとめておきたいと思います。
【抜歯方法の選択】
まず、今回の手術で良かったのが、親戚や友達から情報を集めた上で病院を選んだこと。
親知らずを抜いた後にどれだけ腫れるか、高熱が出るかは、本人の年齢や体質、
そのときの体調にもよると思うが、やはり手術での処置の方法やかかった時間によるところも
大きいように思う。
その点、今回私の手術をしてくれた先生は明らかに抜歯の経験を多く積んでいるようだったし、
埋伏知歯(斜めに生えていたり、完全に生えきっていない親知らず)の手術にも
慣れているようだった。
そのせいもあってか、他の人に聞いていたような高熱やひどい腫れが出ることもなかったし、
腫れが退くのも早かった。
また、手術後の痛みも、思っていたよりもずっと軽かった。
そして、4本同時に抜くという方法を選んだことについては、これもまた良かったと感じている。
欠点として、入院と全身麻酔での手術にかかる費用や、そのための期間が必要ということはあったが、
何より全身麻酔で眠っている間に手術が終わっているということは、手術中の痛みや不安を考えると
本当に有り難いし、しかもそれを4回繰り返さなければいけないとなると、私のことなので
途中で残りの歯を抜くことを断念してしまったかもしれない。
4本同時に抜いてしまったら食事の時に困るのではないか、という心配もあったが、
確かにはじめは食べにくかったものの、どうにかなるものだということも分かった。
また、欠点である入院・手術にかかる費用は、加入していた保険の給付金で賄えたたし、
入院の期間の問題も、現在育休中であったことや両親の協力が得られたことで
解決することができた。
抜歯後の痛みも、1本ずつ順番に抜いていくよりも、痛みを感じている「期間」としては短くて済んだ。
(痛みの「程度」を考えると、1本ずつ抜くより単純計算で4倍になってはいるはずだが。)
【周りの人とのふれあい】
病室は4人部屋だったが、同じ病室の人と仲良くなったので顔を合わせたときに話をしたり、
情報交換をしたりできて、ずいぶん気が紛れた。
例えば、
・ 今までの入院や手術の経験
・ いろいろな病院の評価
・ (もう手術を終えた人に)手術の時の様子
・ 出産時の経験
…など。
変に気を遣ったりすることもなく、昼間にカーテンを一部開けたままにしておくこともできた。
普通はみんな常にカーテンを閉めたままにしているが、自分のベッドが窓際でない場合、
昼間カーテンを全て閉めるとかなり暗く、閉塞感がある。
私の場合、入院初日に隣のベッドの人がたまたま通りがかり、挨拶をしてくれた。
その後、その人が別のベッドの人と部屋の洗面台の前で話をしていたので私も会話に入らせてもらい、
そうしているうちに残りの1人も出てきて、会話が弾み、4人ともが親しくなった。
その後、隣のベッドの人が退院し、すぐに新しい人が入ってきたが、自分から積極的に挨拶や話をして
仲良くなれた。
年代も様々だったが、どの人もいい人だった。
挨拶や会話をしないうちはどんな人か分からず、お互いに気を遣う。
洗面台を使うときにばったり会って、気まずい思いをしたり。
それならば、とりあえず挨拶や話をしてみるのがおすすめ。
もちろん、あまり関わってほしくないという人や、変わった人もいると思うので、
そのあたりは様子を見ながらに。
私は看護師さんや部屋を清掃してくれる人にもわりと積極的に話をするほうだ。
もちろん仕事の邪魔にならない程度に。
いろいろな人と話をすると気分が滅入ることがないし、いろんな話や情報が聞けたりするのでおもしろい。
例えば、
・ 親知らずを4本同時に抜く人はどのくらいいるのか
・ 点滴や採血のとき、どうやって針をうまく血管に入れるのか
・ 夜間の仕事で怖い出来事(心霊的な)を経験したことはあるか
…などなど。
それにもし、全く会話をしなければ、点滴などの処置をしてもらっている間や清掃の間など、
無言でじっと待つのが何だか気まずく感じてしまう。
気にせずテレビなど見ていてもいいのかもしれないが…。
せっかくの入院期間、少しでも気楽に過ごせるに超したことはない。
【入院中の これ、おすすめ!】
○ 「ごはんのお供」を持って行く
病院食って、結構薄味の上に、ご飯の量が多い!
そんなときに役立つのが、ふりかけやうめぼしなどの「ごはんのお供」。
白ごはんだけが残ってしまったときや、病院食が口に合わなかったときにも、
これらがあると助かる。
○ 病室を自分流にカスタマイズ
例えば、スーパーのビニール袋をゴミ袋にして、ベッドの枕元に結びつけておく。
病室にゴミ箱が置いてある場合でも、近くに移動させると案外邪魔になってしまう。
しかしこのようにすると、袋の位置も高くなるので、寝たままでもゴミを捨てやすい。
他にも、ティッシュ箱を吊して取りやすくしたり、机や椅子の位置を変えたり、
自分が過ごしやすい空間になるように工夫を。
私は自宅で使っていたポケットWi-Fiを持ちこんでネット環境も整えていた。
もちろん、移動させた物など、退院時には初めの状態にきちんと戻すことを忘れずに!
○ 入院中は「休息中」
入院期間を嫌々過ごすのではなく、ポジティブに考える。
私の場合、普段は子育てに忙しく、自分の時間が少ないので、思う存分ネットで動画を見たり、
本や雑誌をゆっくり読んだり、購買で売っているスイーツでプチ贅沢したり。
寝溜めするのもあり!
○ ちょっとした気遣い
私が入院したのが、丁度2月14日。
隣のベッドの人が「今日はバレンタインだから」と言って、可愛くラッピングしたお菓子を
同じ部屋の人に配ってくれた。
うれしくて、退院するまで食べずに取っておく。
周りの人をちょっと幸せにする、そんな気配りができる人に私もなりたいと思った。
……以上、私の体験談を7回に渡って書かせてもらいました。
少しでも、今後入院や手術をする方のお役に立てればといいなあ。
親知らず(埋伏知歯)4本同時に抜歯の体験談のはじめにに戻る↓
親知らず(埋伏知歯)4本同時に抜歯の体験談① 抜歯に至った経緯と病院選び
0 件のコメント :
コメントを投稿